(日本語): http://www.evidence.jp/reach/
(英 語): http://www.reachregistry.org/
REACH (REduction of Atherothrombosis for Continued Health) Registryは,アテローム血栓症またはそのハイリスク例における心血管疾患イベント発生率の調査,およびアテローム血栓症の危険因子や世界各地におけるリスク管理の評価を目的とした,大規模前向き観察研究である。
アテローム血栓症は,脳では虚血性脳卒中,心臓では心筋梗塞や不安定狭心症などの急性冠症候群,四肢では肢虚血などの末梢動脈疾患をひきおこす。こうした共通の発症メカニズムを持つ疾患群をひとつの病態としてとらえると,全世界の死因の実に24%をアテローム血栓症が占めることになる。
世界の心血管疾患に関する統一された基礎データの収集,さらには地域ごとの疾病構造や危険因子の解明など,これからの成果がいっそう期待される。
・2019.4.25
[2015年文献] 糖尿病を有するアテローム血栓症患者では心血管イベント・全死亡リスクが有意に高い
・2010.6.21
[2008年文献] 日本における脳血管疾患患者の抗血栓薬,降圧薬,脂質低下薬の使用率は,世界9地域中でもっとも低かった
・2009.12.07
[2008年文献] 心房細動を有するアテローム血栓症患者では1年後の心血管イベントリスクが高い
・2008.5.15
[2007年文献] 日本人における危険因子の管理・治療は不十分
・2007.4.05
[2007年文献] 日本は心血管疾患死亡率がもっとも低かった
・2007.4.05
[2006年文献] 日本はスタチン服用率がもっとも低かった