[1999年文献] 多量飲酒例の2型糖尿病発症リスクは高く，中程度飲酒例では低い
Tsumura K, et al. Daily alcohol consumption and the risk of type 2 diabetes in Japanese men: the Osaka Health Survey. Diabetes Care. 1999; 22: 1432-7.
- コホート
- 1981～1991年に企業健診を受けた35～61歳の男性8410例のうち，その後の健診を受けなかった116例，および肝硬変，高血圧，2型糖尿病または空腹時高血糖の1932例を除いた6362例を4～16年間追跡（62016人・年）。
- 結 果
- 1日あたりの飲酒量と有意な正の相関を示したのは，BMI，空腹時血糖，HDL-C，喫煙率。
2型糖尿病の発症は456例。
1日に50.1mL以上飲酒する例における2型糖尿病発症の相対危険度は1.40（vs. 非飲酒例，95％信頼区間1.04-1.88）。
中程度（29.1-50.0mL/日）の飲酒例では，2型糖尿病発症の相対危険度は0.67（0.47-0.94）と，非飲酒例に比べて低くなった。
BMIとの関連を調べると，BMIが22.0kg/m2以下の例においては，飲酒量と2型糖尿病の発症リスクは有意な正の相関を示したが，BMIが22.1以上の例においては，中程度の飲酒例で発症リスクが有意に低くなった。
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