[2001年文献] 高齢者においてフィブリノーゲンは死亡の独立した危険因子である

Yano K, et al. Plasma fibrinogen as a predictor of total and cause-specific mortality in elderly Japanese-American men. Arterioscler Thromb Vasc Biol. 2001; 21: 1065-70.pubmed

コホート
3571人。第4回目の検査時(1991~1993年)に71~93歳。
1996年末まで4.4年(中央値)追跡。
結 果
・死亡は728例で,心血管死258例(35.4%):冠動脈疾患(CHD)死124例;致死的脳卒中102例;その他の血管死32例,癌死197例;その他の原因273例。
・フィブリノーゲン値5分位による最大値である>3.51g/L群を最低値である<2.57g/L群と比較した,追跡1年後の年齢調整後の死亡の相対リスク(RR)は4.3(p<0.0001)。2年後のRRは1.7に低下したものの有意であり,2年目以降はわずかに上昇した。
・年齢およびその他の交絡因子で調整後,フィブリノーゲンが0.64g/L増加するごとのRRは,全死亡1.3,心血管死1.2,癌死1.3,その他の死亡1.3。
・フィブリノーゲンと死亡の有意な相関に,疾患(CHD,脳卒中,癌など)の既往は影響しなかった。
・フィブリノーゲンと白血球数は有意に関連するが(p<0.0001),喫煙との有意な関連はみられなかった。


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