世界のガイドラインに影響を与えてきた大迫研究。この研究から家庭血圧の標準値が設定された。そのなかで,保健師は家庭血圧の測り方を指導し,住民の疑問や不安の声にこたえてきた。取材にうかがったのは一斉健診の日。大迫町の保健師として開始当初から大迫研究に携わってきた浅沼裕子さんは,水色のエプロンで健診中の大迫保健福祉センターをいそがしく飛びまわっていた。〔全文を読む〕
大迫研究は,1986年に開始された高血圧・循環器疾患に関する前向きコホート研究。始まりのきっかけは,今井潤氏と,東北大学医学部の同級生だった大迫病院院長の永井謙一氏(当時,現・岩手県立宮古病院院長)のふとした会話だった。〔全文を読む〕